命題17

命題17

 

 

連続して比例する数があり、それらの外項が互いに素であるならば、第1が第2に対すると同じように末項は他のどんな数にも対することはない。

 

連続して比例する任意個の数ABCDがあるとし、それらの外項ADが互いに素であるとする。

 

ABに対するようにDが他のどんな数にも対することはないことをいう。

 

ABに対することが可能ならば、DEに対するとし、それゆえに、入れ替えて、ADに対し同じようにBEに対する。propositionZ.13

 

しかしADは互いに素であり、素である数はまた最小であり、最小数は同じ比を持つ数を同じ回数で割り切り、前項は前項を、後項は後項を割り切る。それゆえにABを割り切る。そしてABに対し同じようにBCに対する。それゆえにBもまたCを割り切る。だからAもまたCを割り切る。propositionZ.21propositionZ.20

 

そしてBCに対し同じようにCDに対し、BCを割り切るから、それゆえにCもまたDを割り切る。しかしACを割り切り、だからAもまたDを割り切る。しかしAAを割り切り、それゆえに、Aは、不可能である、互いに素であるADを割り切る。

 

それゆえにABに対するようにDは他のどんな数にも対さない。

 

それゆえに、連続して比例する数があり、それらの外項が互いに素であるならば、第1が第2に対すると同じように末項は他のどんな数にも対することはない。

 

証明終了

 

 

 

第9巻命題16へ  第9巻命題18へ  第9巻目次へ